リタイア前は、あまりというかほとんどスマートフォンを活用していませんでした。
仕事では、主にパソコンを使用し、プラベートでも主にパソコンかタブレットを使用していました。
スマートフォンは、仕事でもプラベートでも連絡用としての使用がメインで、その他はせいぜい音楽を聴くのに使っていた程度でした。
ネット検索やSNSも、基本的にパソコンで利用しており、それで事足りていました。
電子マネーやバーコード決済も、使っていませんでした。
このように自分にとってスマートフォンは必需品ではありませんでした。
どうしてスマートフォンを活用していなかったのかというと、その理由は二つありました。その一つは、必要がなかったということ、もう一つは使うのが面倒だったということでした。
前者については、上記のとおり大抵のことは、パソコンとタブレットだけで事足りていました。
後者は、機種変などの手続きをするのや、各種アプリをインストールしたり登録手続きをするのが面倒くさかったからと、あとスマートフォンの画面が小さくて見づらかったからでした。特に、このスマートフォンの画面が小さくて見づらいというのは、大きかったと思います。

ところが、リタイア生活では、もはやスマートフォンが必需品になっています。
その理由として、まずは、各種手続きをする際に使用する必要性が増したことです。
例えば、ネット銀行などの金融機関での本人確認に、スマートフォンの本人確認専用のアプリを利用することが要求されるようになってきました。セキュリティーの関係で、ワンタイムパスワードを要求されることも増えました。
また、スマートフォンでしか使えないアプリ(ソフト)も増えてきました。
次に、リタイア生活に入って、これまではあまりしてこなかった日々の食料品や日用品といった日常の買い物を毎日のようにするようになったことです。
さすがに、日々の買い物で電子マネーやバーコード決済が使えないと不便です。いつもある程度の現金を持ち歩かなければなりません。
また、お得なクーポンや割引を利用するためには、スーパーなど各社が用意している会員専用アプリを利用する必要があるようになってきました。リタイア直後は、まだ会員カードでも大丈夫なことが多かったのですが、これも次第にカードからアプリへの移行が進んできました。
このように、まずはその必要性から、スマートフォンを利用する機会が自然と増えていきました。
そのため、画面が小さくて見づらいという最大の問題を解決しなければならなくなりました。
この画面が小さくて見づらいということの根本的な原因は、老眼にあります。
他人より少し早く40代半ばくらいから老眼が進み出し、小さい文字を読むのが次第に苦痛になっていきました。
極度な近眼なのでコンタクトレンズを着用しているのですが、車を運転することも考えて、度を少し強めに設定していました。そのため、余計に、小さな字が見づらくなっていました。
リタイア前、この老眼について、知り合いの眼科医に相談したことがあり、その際には遠近両用のコンタクトレンズは人によって合う合わないがあるので、できればコンタクトレンズの度を弱めるようにアドバイスされていました。
そのことを思い出し、幸い、リタイア生活では車を運転する機会がほとんど無くなったので、思い切って普段使用するコンタクトレンズの度を弱めに設定し直しました。
そうしたところ、スマートフォンの画面を苦もなく見ることができるようになりました。
そして、スマートフォンの各種アプリを使い始めると、これがとても便利なことに、今さらならがら気付かされました。
普通に使っている人からすれば、何を今さらと言われそうですが、例えば地図アプリ一つを取ってみても、ナビ機能を使えば初めてい行く場所であっても、迷うことなく目的地に到着することができます。
恥ずかしながら、これまでは、パソコンで目的地までの地図を検索し、これをプリントアウトして持ち歩いていました。
このようにして、気が付けば、スマートフォンは自分のリタイア生活にとっての必需品になっていました。
まだまだ、使いこなせてはいないのですが、これからも、スマートフォンを片手に、リタイア生活を満喫してきたいと思います。
ちなみに、現在今使用している機種は、GoogleのPixel8です。
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