RED(Retired Extremely Dangerous)

映画

リタイア後は、以前やっていた仕事から完全に離れたので、仕事の関係者と顔を合わせることはほとんどありません。
ただ、終盤チームを組んでの仕事もしていたので、そのチームの元メンバー数人とは時々顔を合わせています。
そのチームのメンバーは、各業界のエキスパートを自分が一本釣りでスカウトして集めたので、個人的にはそのチームが地元では最強のチームだと思っていました。
そのような経緯もあって、自分がそのチームのリーダーらしき立場にあったのですが、他のメンバーたちからどのように思われていたのかは分かりません。

それまでの先例を壊したり、それまでに先例のなかったことも結構やっていたので、もしかしたら「ヤバい奴」だと思われていたかもしれません。
ただ、他のメンバーたちは一人も欠けることなく、自分がリタイアするまで何年間もチームとして一緒にやってくれていたので、少なくとも嫌われてはいなかったと思います。

今回は、リタイアした「ヤバい奴」が主人公の「RED」という映画の紹介です。
ここでのREDは、麦わらのそれではなく、「引退した超危険人物Retired Extremely Dangerous)」を意味します。
原作は、いわゆるアメコミです。アメコミが原作の映画は、あまり好きではないのですが、この映画だけは例外です。

主人公は、元CIAの極秘任務専門のエージェントであったフランク・モーゼズです。
フランクは、CIAを定年退職して、アメリカの片田舎で刺激のない静かな年金生活を送っていたのですが、ある晩に謎の暗殺集団から命を狙われます。
これをきっかけに、フランクのもとに元仕事仲間元ライバルらが集まることになり、力を合わせて過去に因縁をもつミッションに挑むというストーリー仕立てになっています。

このフランクを演じているのは、ブルース・ウィリスさんです。
元仕事仲間や元ライバルを演じているのは、 モーガン・フリーマンさん、ヘレン・ミレンさん、ジョン・マルコヴィッチさんといった名優ばかりです。

見所は、この映画の登場人物がみんな魅力的であるということです。
主人公のフランクは、元の職場であるCIAから
引退した超危険人物Retired Extremely Dangerous)」
と呼ばれており、何故そう呼ばれているのは見ていれば、すぐに分かります。
特にそのタフさは現役さながらで、とても引退した年金生活者とは思えません。
個人的には、ヘレン・ミレンさんの演じる元MI6の殺し屋であるヴィクトリアが好きです。
一見エレガントで小柄な女性なのですが、実は凄腕の殺し屋で、そのギャップが見ていて素敵です。

ストーリー展開も、とてもテンポ良く、見ていて退屈しません。
とにかく、一度は見てもらいたい、お勧めのアクション・コメディ作品です。
はじめて見たときは、自分はまだリタイアしていなかったのですが、そのときにはリタイアしてもなおこの映画の登場人物のように魅力的な存在でいられれば素敵だなと思いました。
果たして、自分が今そのようになれているのかと言われると疑問ですが、いつまでも魅力的な存在であり続けたいとは思っています。

この作品は、好評であったため、続編として「REDリターンズ」が作られました。
こちらの方も、前作に劣らず、面白い作品に仕上がっています。
個人的には、さらなる続編を期待していたのですが、ブルース・ウィリスさんが2022年に失語症のため俳優業を引退されたため、続編が作られることはなくなりました。
残念です

「RED」
「REDリターンズ」


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