
私が弁護士として独立するまで
私は、司法研修所を出て、まず検事に任官しました。
それほど高給ではありませんでしたが、このころはお金の心配をする必要はありませんでした。
その後、家庭の事情もあって、私は4年で検事を辞めることになりました。
そして、弁護士に転身後は、修習先だった法律事務所に勤務することにしました。
病人を抱えていたことや、それまで家庭を顧みずに仕事ばかりしていたこともあって、仕事より家庭の方を優先しました。
そのため、それから独立まで、4年半を勤務弁護士として過ごしました。
独立を決意したのは、そろそろ仕事に本格的に取り組み、収入面でももう少し上を目指したいと考えたからでした。
独立したときの状況
勤務弁護士時代の4年半は、検事時代の4年間を取り戻すかのように、病人の世話も含め家庭中心の生活を送りました。
私は、事務所から任される事件以外に、個人事件(当時勤務していた事務所では、ボス弁を通さずに自分が直接依頼を受けた事件については、報酬のうちの3割を事務所に経費として入れ、その余は個人事業者としての売上にしてよいとの約束になっていました)を全くというほど受けませんでした。
そのため、私個人としての顧問先はもちろんのこと、私個人の顧客は1人も獲得できませんでした。
そのような状況でしたが、私自身、そろそろ本格的に弁護士としての仕事もしていきたい、収入もアップしたいと考え、独立を決意しました。
今から考えれば、なんて無謀な独立の仕方をしたものだと、自分のことながらあきれてしまいます。
私は、顧問先も顧客も持たず、いわば裸同然の状態で独立しました。
独立の際に必要な最低限の費用として、独立直前の9か月間で、なんとか約540万円を蓄えましたが、このお金は全て独立費用に消え、独立時に私の手元には一銭も残っていませんでした。

私も集客ですごく苦労をしました
私は、2004年(平成16年)10月に独立しましたが、独立してからしばらくの間は、運が良かったのか、なんとか事務所の経費を支払い、ギリギリ生活をしていけるぐらいの売上がありました。
しかし、そのような売上がいつまでも続くはずがありませんでした。
独立時に顧問先や顧客なしの状態であれば、それは当然のことでした。
また、私は、他士業の先生方をはじめとして仕事関係での付き合いを全くしていなかったので、事件を紹介してもらえるあてすらありませんでした。
私は、知り合いの弁護士と共同事務所の形態で独立したのですが、事務所の経費は単純に折半する約束になっていました。
その折半する金額が、独立当初は1人当たり月額約55万円でした。この中には、事務所の家賃、事務員さんの人件費、通信費・光熱費、複合機のリース費等を含みますが、それ以外にも月額約5万円の弁護士会費やその他諸々の雑費、交際費などがかかるため、勤務弁護士時代と同じ生活費を持って帰るのはかなり大変でした。
今から考えてみても、当時は勤務弁護士時代と同じ生活費を毎月持って帰れるだけの売上を上げることなど到底できる状況ではありませんでした。
そのため、独立した翌々年の1月、2月は、経費をまかなうに足りるだけの売上すらなく、途方に暮れていたのを本当に昨日のことのように鮮明に覚えています。
当然、この2か月間は、全く生活費を持って帰ることができませんでした。
何とかして、集客をしなければ、このままだと廃業に追い込まれてしまう状況でした。

この時点で、私は腹を括ることにしました。
これから来年の9月まで、集客のために自分のやれることは全てやり、それでもダメなら、弁護士を辞めて転職しようと決意しました。
今から思うと、再度どこかの法律事務所に勤務弁護士として雇ってもらえばいいだけのことだったのですが、そのときはこのように決意しました。
要は、独立して3年でモノにならないようなら、それは自分に向いていないということだから、別の道に進もうと考えたのです。
その代わりに、集客について、必死で勉強して、自分のやれることは全てやり、後悔だけはしないようにしたいと思いました。
私が集客のためにやったこと
まずは大型書店に行き、営業、マーケティング、経営に関する書籍を買い漁って、片っ端から読むことにしました。
それまでにも、それらに関する書籍は読んでいたのですが、このときには短期間でおそらく200冊以上は読んだのではないかと思います。
そして、それらの書籍に書かれていた一般的な企業向けの理論等を弁護士の事務所経営にも使えるように変容や修正して、一つ一つ実践していくことにしました。
それから今日まで、試行錯誤の毎日でした。
箇条書きにすると、集客のための試行錯誤の中で、主として以下のようなことをやってきました。
・ホームページ(メイン・サービス別)作成
・ブログ
・各種団体への専門家登録
・外部委員等への就任
・書籍の商業出版、雑誌等への執筆
・勉強会等の主催
・セミナーの自主開催、セミナー講師
・SNS
・YouTube
・オンラインサロン
・音声コンテンツの配信
・個別営業
・営業担当者の外注

そして、試行錯誤を繰り返していく中で、そのほとんどは上手くいきませんでしたが、僅かながらも集客に結びつくものも出てきました。
それはその時々の外部環境によっても、自分の手がけていた仕事にもよって異なるのですが、私は次第に「誰に、何を、どのように売るのか」というマーケティングの視点を身につけていきました。
私は、そこからさらに「差別化」や「ブランド化」といったテーマも検討するようになり、いつの間にか高単価戦略を目指すようになっていました。
私のできること
私は、自らの経験やこれまでに見てきた士業仲間の集客・経営方法などに基づいて、年間売上3,000万円未満の士業のお力になることができます。
士業1人でやっておられる、いわゆる一人士業の方が中心になると思いますが、現在、年間売上1,000万円未満の方については、相談の中で、まずは年間売上1,000万円を実現するための具体的な方法を共に考えていきます。
相談者の置かれた環境、個性、得手不得手などあらゆる個別事情を考慮しながら、相談者に寄り添って共に考え、そこで出てきた具体的な方法を実行してもらうことで、この年間売上1,000万円の目標を達成していただきます。
年間売上1,000万円を実現できたら、次は、1,800万円を目指します。
この売上金額は、毎月生活費として50万円を手取りで持って帰ることができる金額として想定しています。
それ以上については、各自の希望によります。
ただ、いくら売上が立っても、経費の管理ができなければ、手元にお金は残りません。
この経費管理をはじめとして、規模に応じた経営全般についての必要な相談にも応じます。
最終的には、自ら経営戦略を練って、経営にあたっていただけるように相談を進めていきます。
私は、独立してからの約9年間は、共同事務所形態を取ってはいましたが、実質的には担当事務員1名の一人士業として仕事をしていました。
その中で、何とか自分なりの方法で集客ができるようになり、さらにこれまでに述べたような今日までの試行錯誤の結果、年間売上1,000万円~3,000万円であれば、ほとんどの方が実現できる再現性のあるノウハウを習得しています。
相談料は、令和4年12月31日までに限り、1時間当たり2万円(消費税別)とさせていただきます。
どれぐらいの時間(ひいては費用)をかけていただくかは、各人の判断によりますが、結果を出すためには、一月に最低2時間程度の相談で、約6か月は継続していただく必要があるのではないかと考えております。
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