開き直る力

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自分がリタイア前から身につけたいと望んでいる力の一つに、「開き直る力」があります。
言葉のとおり、「開き直ることができる力」のことです。
これを意識するようになったのは、仕事をするようになってからのことでした。

仕事を始めたばかりのころ完璧主義に陥ってしまっていたところがあり、何でも完璧にやろうと空回りばかりしていました。
そのうちに、仕事には期限があるので、完璧にするのは無理だとあきらめたのですが、それでもその期限の許す範囲内で毎回自分ができる限りのことをやろうと考え、実践するようになりました。
これもある意味、完璧主義と言えないことはないので、かなりしんどい思いをしました。
できる限りのことをやったかどうか」を判断できるのは自分自身だけなのですが、これを厳しくすればするほど自分を追い込むことになるのです。

職場の先輩方からは、そのようなやり方をしていると、いずれ潰れてしまうので、もっと手を抜くことができるところは手を抜くようにとアドバイスをしてもらいましたが、どうしてもそれが上手くできませんでした。
そのときに、自分には「開き直る力」が必要なのだと思うようになりました。

転職してからも、仕事では相変わらず期限内にその時々の自分のできる限りのことをやるというやり方を続けました。
それによって、仕事を認めてもらったり、一定の成果も得ることができたのですが、少しずつエネルギーが消耗していくのを感じていました。
しかし、どうしてもこのやり方を変えることができませんでした。
このままではダメだと思い、「開き直る力」を身につけようと、関連する書籍を手当たり次第に読むなどしましたが、なかなか上手く実践することはできませんでした。

独立して自分で仕事をするようになってからは、開き直ることができないがゆえに、自分自身を追い込んでしまうことも増えていきました。
さすがに、これではまずいと思い、何でも自分でやらずに他人に任せることができるような体制を作ることにしました。これで少しでも「開き直る力」が身についたのかどうかは微妙でしたが、仕事は楽にはなりました。

結局のところ、自分が唯一開き直れたのは、少し早めに仕事をやめてリタイアするということぐらいでした。
リタイアすれば多方面に迷惑をかけることも、先のことを何も決めていないのでこの先どうなるか分からないことなど問題は山ほどありましたが、一度きりの自分の人生なので、やりたいようにやらせてもらおう開き直りました

このようにリタイアすること自体が、自分にとっては大きな開き直りだったので、リタイアした後の生活でははじめからハードルを下げて、無理をして自分を追い込むぐらいなら、ちゃらんぽらんの方がましと考えるようにしています。
それにしてもも、開き直るというのは、本当に自分にとっては難しいことで、一度くらい開き直れたからといって、そう簡単に「開き直る力」が身につくものではないようです。
今でも、もう少し上手く開き直ることができたらいいのにと思うことが少なくありません。
少しずつでも「開き直る力」を身につけたいです。

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