リタイア生活初日から、あらかじめやると決めていたとおり、夕食作りを始めました。
初日からのメニューは、こんな感じでした。
1日目 肉野菜炒め
2日目 鮭の照り焼き
3日目 麻婆茄子
……
その日の朝にメニューを決めて買い物に行き、昼食後に仕込みをして、夕方に作り始めるというのが、基本的なパターンで、それは今もほとんど変わっていません。
やり始めた頃は、とにかく時間がかかりました。
仕込みにしても、作るのにしても、今の倍以上はかかっていたと思います。
また、レシピはネットで調べるなりして、当初はそのレシピ通りに作っていましたが、今では味付けをレシピより薄味にしたり、食材を変えたりと多少はアレンジができるようになりました。

初めはとにかく時間がかかって仕方がなかったのですが、それでもゆっくりとマイペースでやることにしました。
具材を切るのも、テーブルに腰掛けて、ゆっくりとやっていました。
そもそも面倒くさがり屋なので、リタイアする前に料理をすることがあった際には、できるだけ手間をかけないようにしていたのですが、リタイア生活では何事も手間を惜しまないようにしようと決めていました。
なので、料理にも手間をかけました。
料理をする人からすれば当たり前なのかもしれませんが、例えば、焼きそばを作る際には、まず野菜類を炒めて、一旦これを皿に取り、次に肉類を炒めて、そこに炒めてあった野菜類を加えて、再度皿に取り、最後に麺を少しレンチンして上手くほぐしながら炒めて、そこに炒めてあった野菜類、肉類を加えるといった手間をかけました。
以前なら、野菜類、肉類、麺を全部一度に炒め、その結果野菜から出た水分で全体的にベタベタになり、しかも麺がブツブツに切れていて、とても焼きそばとは言えない代物が出来上がっていましたが、手間をかけることで、見た目も良く、味も美味しい焼きそばを作れるようになりました。
次第に段取りも良くなっていきました。
料理も、やってみると準備や段取りなど、仕事と同じような要素もあって、案外面白いところがありました。
そして、何よりも、自分の食べる物を自分で材料から作れるというのは、一人でも生きていけるという自信に繋がっていきました。
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