いまや固定電話を使用しているのは、かなり年配の方がほとんどで、設置すらしていないという方も多いのではないでしょうか。
自分は、いわゆる黒電話がどこの家にもあった世代です。
学生時代にも、まだ携帯電話が普及しておらず、もっぱら固定電話を使用していました。
携帯電話が普及し始めたのは、働き出したころぐらいであったと思います。
自分が携帯電話を常に持つようになったのは、かなり遅く、転職したときだったので、2000年でした。
それも、持っているというだけで、ほとんど使用はしていなかったように記憶しています。
それでも、日常生活において、特に支障はありませんでした。
なので、まだそのころには普通に固定電話を使用していたのだと思います。
その後、独立して働くようになってしばらくしてからは、スマートフォンを持つようになりましたが、これもあまり使用はしていませんでした。
限られた範囲での連絡用としてしか使用していませんでした。
このころは、職場のビジネスフォンがメインの連絡方法でした。
連絡先を書かなければならない場合、自宅の固定電話番号と職場の電話番号を書き、最も連絡がつきやすいのは後者だとしていました。

個人的に携帯電話やスマートフォンの番号をあまり他人に教えるのが好きではありませんでした。
特に仕事関係の人間に教えるのは、必要最小限の範囲に限定していました。
携帯電話やスマートフォンの番号をむやみに教えると、時とところをかまわずにかけてくる人がいて、対応するのが面倒だからです。
のみならず、携帯電話やスマートフォンでの通話自体が好きではないということもありました。これは、今でも変わっていません。
電波が悪くて聞き取れなかったり、こちらの言っていることが伝わらないとイライラするだけでなく、携帯電話やスマートフォンといったあの小さな媒体を通話するために扱うことそのそものが、自分にとってはストレスなのです。
その代わりに、連絡方法としては、メール、メッセンジャー、LINEなどを相手に応じて使い分けていました。
それで、十分に仕事関連の連絡には事足りていました。
できるだけ早いレスポスを心がけていましたが、それにも十分に対応できていました。
そのころには、そもそも自宅にいる時間が短かったので、自宅の固定電話を使うことはほとんどなくなっていました。
それでも、固定電話を維持していた理由は、災害時などの万が一の事態に備えてと、あとは連絡先を書く必要のあるときに便利だからです。
これは、今でも変わっていません。
前者は、これまでの大きな災害時に携帯電話が使用困難になって、固定電話が役立だったということがあったので、そのためにです。
後者は、前記のようにそもそも他人にスマートフォンの番号を教えるのが好きではないため、連絡先を書かなければならない場合には、固定電話の番号を書くようにしています。だいたいは、そんなに連絡を取り合う必要などがないにもかかわらず書かなければならないことが多いので、そうしています。
本当に連絡を取り合うことが必要な相手方の場合には、メールアドレスを教えて、そちらに連絡してもらうよう伝えることが多いです。
このように固定電話は、不要とも思えるのですが、現在でも設置しています。
そして、リタイアしてからは、自宅にいる時間が増えたのに伴い、まだ固定電話に連絡してくる人がいるということを知りました。
こちらが連絡を取り合う必要があると考えている相手方には、メールアドレスなどを教えてあったり、スマートフォンの番号を教えてあるので、固定電話に連絡してくるということはほぼありません。
かかってくるとすれば、営業目的か詐欺目的ぐらいです。
未だに、名簿を使った電話での無差別な営業があることには驚きました。個人的に、このようなことをしてくる業者は詐欺まがいの悪徳業者である確率が高いと考えているので、電話に出ることはありません。
まれに、こちらから固定電話に電話するよう伝えてある相手方からの電話があるのですが、それについては、あらかじめ相手方の電話番号を控えてあります。
そして、ナンバーディスプレイに相手方の番号が表示されるようにしているので、その番号を見て、対応するようにしてます。
このように、今のところまだ固定電話を設置しておく意味はあると考えているのですが、本人確認のためなどといった理由で、スマートフォンの番号を教えざるを得ない場面が増えてきました。
そうすると、固定電話を設置しておく理由の一つが次第になくなっていきます。
また、災害時などの緊急連絡方法についても、固定電話の優位性が次第になくなっていき、そもそも想定外の大災害があったときには役立ちそうにないようにも思えてきました。
なので、近い将来には、固定電話の設置はやめることになるかもしれません。
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