人との関係を表す言葉がたくさんあります。
その中でも、「友人(友だち)」、「仲間」、「知人」という言葉の使い分けは、人によってかなり違うと感じています。
人間関係の濃淡によって使い分けることが多いと思うのですが、どのくらいの関係性でどの言葉を使うのかというのが違うように思います。
そもそも人間関係の濃淡を的確に言語化するのは難しいので、感覚的な話になってしまいますが、他の人と話していて、自分の基準は少し厳しめなのかなと思うことがあります。他の人が「友人(友だち)」の範疇にいれる関係も自分では「仲間」だったり「知人」だったりします。
あと、自分は必ずしも、人間関係の濃淡だけで、これらの言葉を使い分けているわけではないということも分析すると分かってきました。

以下は、自分の場合の「友人(友だち)」、「仲間」、「知人」を使い分ける場合のざっくりとした基準です。
まずは、「知人」ですが、これは単に何度か会ったことがあるくらいではダメで、会った際に挨拶を交わす程度でもまだダメで、少なくとも世間話ができるぐらいの間柄以上になります。
それら加えて、原則として相手の名前をフルネームで知っていて、連絡先が分かることも必要です。
例外は、それらを知らなくても、会う頻度の多い時期があり、共通の話題があれば、「知人」の範疇に入ります。
次に、「仲間」ですが、これは「知人」よりさらに親しく、相手のプライバシーに関する情報をある程度知っているような相手に使います。
仕事関係で知り合い、付き合いのあった人たちが、最も多くこの範疇に入ります。
いわゆる「仕事『仲間』」というやつです。
「知人」よりも会う頻度が高く、一緒に飲食をともにしたりもします。そんな中で、相手の家族構成であったり、趣味であったり、好みであったりを知っているような関係です。
年齢は様々ですが、基本的には同年代が多く、かなり年上だと「先輩」、かなり年下だと「後輩」となって、「仲間」の範疇からは外れて「知人」の部類になってしまいます。
自分の場合は、このような感じで「仲間」という言葉を使うので、この範疇が「知人」と同じくらいか、それ以上のボリュームゾーンになります。
「仲の良いご近所さん」なども、自分の場合には、この「仲間」の範疇に入るという認識です。
最後に、「友人(友だち)」ですが、ここが最も親しい人たちのゾーンなのですが、その親しさが「仲間」以上であることはもちろんのこと、お互いに気を遣わなくても良い関係という要素が加わります。
「仲間」の場合には、一緒にいて話したり、飲食したりする際に、相手が機嫌良くしてくれているだろうかといった気を遣ってしまいますが、「友人(友だち)」の場合には、そういった気を遣う必要のない人間関係ができています。
ただし、親しき仲にも礼儀ありなので、無礼が許されるというわけではありません。気は遣わないけれども、相手に対するリスペクトが人間関係の根底にあります。
それにプラスして、知り合った時期も、この「友人(友だち)」と言えるかどうかに自分の場合は大きく影響します。
そこには同じ環境で長い時間を共有したという要素が含まれるので、最も典型的な時期は、学生時代になります。学生時代に知り合って、仲良くなり、それなりに長い時間や経験を共有したことで、学生時代からの「友人(友だち)」というのが存在することになります。
さらに、自分の場合には、この学生時代に類する期間として、資格試験の受験勉強をしていた期間と合格後の研修期間というものがあり、それぞれの期間に知り合って仲良くなり、「仲間」以上の関係になった「友人(友だち)」というものが存在します。
おそらく、その全部を合わせても、自分の場合には「友人(友だち)」と呼べるのは10人にも満たないので、はじめに述べたように基準が厳しめなのかもしれません。
リタイア後も、「知人」、「仲間」は増えました。
果たして、新しい「友人(友だち)」はできるのでしょうか。まだまだ、その可能性は否定したくないと思っています。
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