厳しさからの解放

生活全般

自分は、もともとはチャランポランな人間だと思います。
学生時代には、いつも周りから、もっときちんとするよう言われていました。
自覚もありました。自分に甘く嫌になったら直ぐに逃げ出してしまうので、何をやっても長続きしたことがありませんでした。

しかし、仕事に就いてからはそれでは許してもらえなくなりました。
特に、独立して仕事をするようになると、誰も自分を律してくれる人はいないので、自然と自分自身を厳しく律するようになっていきました。
根がチャランポランなため、少しでも気を抜くと安易な方へと流されていくので、人一倍厳しくしていたように思います。

そして、気が付けば、自分に対して相当厳しい人間になっていました。というか、そういう風に自分を追い込み演じていました。相当無理をしていたと思います。
また、周りの者にも、それ相応の厳しさを要求したので、さらに自分自身を追い込む結果になっていました。
自分が無理をしてまで厳しくやっていると、どうしても適当にやっている人が腹立たしく思えて、自分と同等とまではいかなくても、それ相応の厳しさを求めてしまうようです。
そうやって周りの者に厳しさを求める以上、自分に対してはさらに厳しくしなければならないという悪循環に陥っていました。

仕事をリタイアしたことで、それまでのように自分に対して厳しくする必要はなくなりました
もう、無理をして演じる必要がなくなったのです。
しかし、そういうことを20年近く続けてきたので、自分に対して厳しくすることが癖のようになっていて、直ぐにはチャランポラン素の自分に戻ることができませんでした。

何をするにしても、「適当に」ということが簡単にできなくなっていました。
また、極端に自責的になっていたので、何かあると直ぐに自分を責めてしまう傾向があり、なかなか「まっいいか」と思えなくなっていました。
さらに、他人に対しても、相変わらず厳しさを求めてしまいました。

せっかく自由を求めてリタイアしたのに、このままではダメだと思い、まずは自分を許すことから始めることにしました。
例えば、料理や掃除などの家事で完璧を求めずに、少々手を抜いても構わないと思うようにしました。
思い通りにいかないことがあったり、失敗をしたときも、できるだけ自分を責めないように心がけました。
そういったことをコツコツと日々積み重ねた結果、リタイアしてから2年以上が経った今ではだいぶん素の自分を取り戻せたように思います。
それに伴って、他人に対しても前のように厳しさを求めなくなりました。

まだまだ「まっいいか」とは思えずに、自分を責めてしまうことは多いのですが、「適当に」するということはかなりできるようになりました。
ただし、かつてのようにチャランポランになりすぎるのも、それはそれでまずいので、そこらへんの塩梅も「適当に」したいと思っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました