リタイアする前、特に仕事をしていて忙しいときには、何もしないでぼーっとしている時間が好きでした。好きと言うよりも、そういう時間を欲していました。
そして、実際にも、何もしないでぼーっとする時間を意識して作っていました。
休みの日に、どこかに出かけたりせずに、自宅で何もせずぼーっとしていることがあったり、仕事の合間に河原や公園に行って、ぼーっとしていることもありました。
常にフル回転させていた脳をできるだけ休ませようとしていたのだと思います。

リタイアしたことで、この何もせずにぼーっとすることが、いつでもできるようになりました。
にもかかわらず、リタイアしてからは、何もしないでぼーっとすることがなくなりました。
少なくとも、意識して、そのようにすることはなくなりました。
それだけストレスが減って、常に脳をフル回転させることもなくなり、あえて脳を休ませる時間が必要なくなったのかもしれません。
リタイアしてからは、むしろ常に何かをしているようになりました。
正確に言えば、常に何かをしていたいと思うようになったのかもしれません。
幸い、家事をしていると、やることはいくらでもあるので、常に何かをしているということは難しくはありません。
そして、実際に朝からゴミを出したり、洗濯物を干したり、買い物に行ったり、食事の用意をしたり、お風呂を洗うなどの掃除をしたりと、一日の半分くらいは家事をしています。
それ以外の時間も、SNSへの投稿をしたり、このブログを書いたり、本を読んだり、見たいアニメや映画を見たり、執筆をしたりと、何かしらのことをしています。
気が付けば、何かをしているという感じです。
朝起きてから、散歩をしているときに、今日はこれやろうと決めたことがあれば、それもします。
そんなこんなで、気が付けば、リタイアしてから何もせずにぼーっとしていたという記憶がほとんどありません。
一つのことが終わると、すぐに次のことをしている感じです。
おそらく潜在的に何かをしていたいという思いがあって、それを実行しているのでしょう。
独りでいる時間が長くなった分、何かをしていなければ、余計なことを考えてしまい、孤独感や不安を感じてしまうので、それらを紛らわせているだけなのかもしれません。
今のところは、こういう生活に不満があるわけではありませんが、もしかしたら、この先また何もせずにぼーっとする時間が欲しいと思うような生活に戻りたくなる時期が来るのかもしれないと、少しだけ考えてしまいました。
コメント