リタイアしてから、何度か聞かれた質問に、リタイアしたことで「交友関係が狭くなった」のではないかというものがあります。
自分の場合、リタイア前の交友関係は、そのほとんど全てが仕事関係がらみでした。
一緒に食事をしたり、飲みに行ったりするのは、同業者か隣接する業界の仕事仲間、あるいはクライアントとその関係者などでした。
のみならず、旅行なども、そういった仕事仲間たちと行っていました。
それはそれで、楽しかったのですが、やはりどこかで仕事に繋げる目的があったように思います。
実際にも、そういった人たちからの紹介を中心に仕事の依頼をいただいていました。
仕事をリタイアすると、そういった仕事関係がらみの交友関係は、ほぼほぼ無くなりました。
なので、そういう意味で言えば、交友関係は狭くなったのかもしれません。

リタイア後も付き合いのある仕事仲間は、同じ趣味を持つ人ぐらいになりました。
そういった関係をリタイア前に作っておけたのは幸いでした。
リタイアする数年前から、歴史好きの仕事仲間と一緒に史跡巡りをするようになり、それはリタイア後も同じように続いています。
そのほか、仕事関係がらみの付き合いがなくなった代わりに、自分の場合には、まずは旧友との関係が復活しました。
そのうちの一つは、資格試験の受験専門学校で勉強やアルバイトをしていた当時の友人や仲間たちです。
リタイア後に地元にある大学に科目等履修生として通っていたときに、そのうちの数人とたまたま再会し、またそこから付き合いが始まりました。
食事に行ったり、飲みに行ったりすることが増え、近々一緒に旅行にも行くことになっています。
気心の知れた友人たちなので、利害関係なしに気楽に付き合えています。
もう一つは、高校時代の旧友らとの関係も復活しました。
きっかけは、リタイア後に自分から随分ご無沙汰していた友人を飲みに誘ったことでした。
それに、先頃出席した還暦祝いの同窓会も重なって、また旧友らと飲みに行くなどするようになりました。
こちらも、気心の知れた相手ばかりなので、お互いに気を遣うこともなく、楽しく付き合うことができています。
次に、昔仲の良かったご近所さんとの関係も復活しました。
これも、リタイアして間もないころに、たまたま地元のショッピングセンターで顔を合わせて話をした際、同じくトレッキングが趣味になっていることが分かりました。
それがきっかけで、一緒にトレッキングに行くようになり、さらに他のご近所さんも巻き込んでバーベキューに行ったり、ホームパーティーをするようになりました。
定期的に行動をともにしており、本日もこれから一緒に河津桜を見に行くことになっています。
さらに、リタイアしてから、X(旧Twitter)で知り合った人たちと直接会って、一緒に食事をしたりするようになりました。
X(旧Twitter)は、リタイア前からやっていたのですが、そこで知り合った人たちと飲みに行くなどするようになったのはリタイアしてからでした。
また、X(旧Twitter)がきっかけで、オンラインサロンにも参加するようになり、そこのメンバーと一緒に食事などをするようにもなりました。
これは、リタイア後に新しくできた交友関係です。
リタイア前は、時間にも心にも余裕がなくて、こういった関係を作ることができませんでした。
リタイア後は、気の合いそうな人と繋がり、自分から誘ったり、誘ってもらったりして、食事をするなどしています。
自分としては、気の合いそうな人と会って、話をするのはとても楽しいです。
もう仕事をしていない自分と食事をするなどしても、相手には特に何のメリットもないと思うのですが、それにもかかわらず付き合っていただけるのは、本当にありがたいことだと思っています。
このように、冒頭の質問、リタイアしたことで「交友関係が狭くなった?」という質問に対しては、「昔の交友関係が復活したり、新しい交友関係もできて、かえって広がったかもしれない」というのが個人的な回答になります。
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