リタイアする前は、効率を良くすることを考えて、常に前倒しで予定を立てていました。
仕事について言えば、数か月先まで、やるべきコトを全てリストに書き出してあり、これを月単位、週単位、一日単位でスケジューリングしていました。
その日の朝にやることは、その日にやると決まっているコトの優先順位の確認と処理する順番の最終確認ぐらいでした。
そして、これは仕事だけに限らず、生活全般にも広がっていました。
そのころ、最も忌避していたのが、「場当たり的、出たとこ勝負」で何かをすることでした。
そのため、いつも次にやること、下手をすればその次にやることまでを念頭に置きながら行動していたため、「今現在」というものが疎かになり、「今現在」が将来の目標達成のための単なる通過点のようになってしまっていました。
このような効率主義をリタイア後にやめたことについては、「リタイア生活でやめたこと~効率性の追求」でも書いたとおりです。

リタイア後は、基本的に、その日の予定は朝に立てることにしています。
当然、あらかじめ予定されている用事などもありますが、それほど多いわけではありません。
毎朝、起きてから、「今日の晩ご飯は何にしよう?」にはじまり、「今日は、何をしよう?」「午前中は何をしよう?午後は何をしよう?」といったふうに考えて、その日の予定を立てています。
平日だと、朝の散歩中に、歩きながら考えていることが多いです。
そうして、ざっくりとした予定を立てて、一日が始まるのですが、この予定も頻繁に変更になります。
午前中に買い物に行く予定を立てていても、朝刊を読んでいて気になる記事があれば、それについて調べ始め、気が付けばお昼になっていて、買い物が午後になったなんてことも少なくはありません。
リタイア前は、効率的に行動していたのかもしれませんが、柔軟性は著しく欠いていました。
自分の決めた予定に拘束されて、余程のことがなければこれを変更しようとはしませんでした。
その結果、自分の興味や感情に蓋をすることになってしまっていたように思います。
今は、柔軟になり、逆に自分の興味や感情の赴くままに行動しすぎているきらいがあります。
それでも時々ですが、昔の癖で、先々のことを考えて、今やろうとしていることを躊躇しかけることがあります。
そんなときには、「行き当たりばったり、出たとこ勝負」で構わないから躊躇せずにやろうと考えることにしています。
このようにリタイア後は、その日の予定は朝に立てて、自分の興味や感情の赴くままに行動しているのですが、それでもその日にやることはそれなりにやって、それなりに生活ができているので、リタイア後の生活では、これくらい緩くても良いのではないかと考えています。
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