お金を稼ぐこと

生活全般

リタイアする前とした後とで、大きく変わったことがいくつかありますが、そのうちの一つが「お金を稼ぐこと」です。

リタイアする前は、仕事をしていたので、その対価としてのお金を稼いでいました。
リタイア後は、基本的にやっていることの中心が家事趣味的なことなので、それまでのようにお金を稼ぐということはありません。
この「お金を稼ぐこと」に絶対的な価値、あるいはそこまでいかなくても大きな価値を置いていると、リタイアしてお金を稼がなくなると、自分自身に存在価値がないように感じてしまうおそれがあるように思います。
仕事をしているときには、自分の周りにはこの「お金を稼ぐこと」に大きな価値を置いている人が少なからずいました。
そういう人たちからすれば、まだ仕事をしてお金を稼ぐことができるのにリタイアすることなどは考えられないかもしれません。

自分の場合、「お金を稼ぐこと」が嫌いではありませんでしたが、それほど大きな価値は置いていなかったように思います。
お金を稼ぐこと」は、あくまで手段であって、目的ではないと割り切っていたところがあります。

まずは、生活していくためにはお金が必要なので、そのためにお金を稼がなければなりません。そこで必要となるのは、生活していくために必要なお金です。
この点は、個々人の事情によって様々であろうとは思いますが、少なくとも自分は、生活していくためにお金を稼ぐ必要がありました。

次に、何か目的があって、その目的を実現するために必要なお金を稼ぐということが考えられます。
これは、生活していくためということとリンクする部分も多いとは思いますが、例えば、自分で事業をするためなどが考えられます。
事業をしていくとなれば、自分の生活費以外にも、事業を立ち上げたり、これを継続していくために必要な経費分も稼がなければなりません。
また、特別な趣味などを有していて、これにお金がかかる場合なども、これに要するお金を稼がなければなりません。
自分の場合には、事業というほどのものではありませんが、39歳ころから、どこにも勤めずに独立して仕事をしていたので、生活費以外に仕事をするために必要な経費分も稼ぐ必要がありました。
趣味などについては、特にお金のかかることはしていなかったので、これのために特別お金を稼ぐ必要はありませんでした。

このように自分の場合には、自分で事業をして、生活をしていくためにお金を稼ぐ必要があったのですが、そのように目的が割合はっきりとしていたので、その目的のために必要な限りで稼げば良いと考えて、実際にそのとおりにしていました。
なので、「お金を稼ぐことそのものに強い執着はありませんでした。
これが良かったのかどうかは分かりませんが、そのおかげでリタイアしてお金を稼がなくなっても、自分自身に存在価値がないなどとは思わずに済んでいるのだろうと思います。

それでは、この先お金を稼ぐつもりは全くないのかといえば、何かやりたいことができて、そのために特別お金を稼ぐ必要が出てきたり、あるいは根本的にお金を稼がないと生活していくことができなくなれば、何らかの仕事をしてお金を稼ぐことになると思います。
ただ、リタイア前と同様に「お金を稼ぐこと自体を目的として、お金を稼ぐことはこの先もないと思います。

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